第一章 | 発車 | ─1998年3月24日、僕らの最後の撮影旅行が始まった─ |
第二章 | 乗継 | ─まさか深夜の都内のホームを全力疾走するとは思ってもみなかった─ |
第三章 | 停車 | ─「お前、時刻表……持ってないよな……」彼の顔に失意の色が増した─ |
第四章 | 鈍行 | ─ガチャン! 目の前の男性が、持っていた酒瓶を落としてしまった─ |
第五章 | 途中下車 | ─電話ボックスの一晩中消えない明かりの下で、静かに目を閉じた─ |
第六章 | 始発 | ─ホタテとシャケ、それを囲むように卵、山菜、赤カブなどが─ |
第七章 | 終着駅 | ─とにかく吹き飛ばされそうなほど風が強いところだった─ |
第八章 | 連結 | ─列車の通らない線路に立ち、好きなように写真を撮った─ |
第九章 | 乗換 | ─「ヒッチしよう」映画のようなその台詞は、皆を驚かせた─ |
第十章 | 寝台車 | ─考えてみると、帰路の車内では寝てばかりいるような気がする─ |
第十一章 | 特急 | ─間に合わない! 僕らは無我夢中で駅の構内を走った─ |
第十二章 | 下車 | ─「……帰ってきたんだ……」それを見て、初めて僕はそう思った─ |